4月24~25日、宮城県石巻市の三ヶ所に音楽を届けました。
支援金の捻出に多大なご協力をいただいた立川こぶしロータリークラブの皆様、個人でご寄付下さった方々、現地で広報、交渉、マネージャー、運転手を一人でこなして下さった石巻市民交響楽団の団員様、その他多くの方々に御礼申し上げます。

石巻は今回で3回目、相馬市訪問も含めると5回目の被災地コンサートで初の試みが2つありました。1つは病院内コンサートをしたこと。2つは体験型にしたこと。
お帰りの際の皆さんの笑顔を見ますと、実現するにあたっての様々な苦労は吹き飛びますね。

まずはコンサートの様子をご報告します。それぞれ30~40名が集まって下さいました。

イメージ 1
24日15:30 赤十字病院 講堂
クライスラー:愛の喜び
シューベルト:野ばら
ドボルザーク:ユモレスク(Va)
モーツァルト:トルコ行進曲…皆でリズムを叩こう!
ベートーベン:歓喜の歌…ヴァイオリンに挑戦!
となりのトトロより「さんぽ」、春の歌メドレー…一緒
イメージ 2
に歌おう!
レハール:メリーウィドウより「ヴィリアの歌」
J.シュトラウス:トリッチ・トラッチ・ポルカ…アンコール

新聞に載った告知文の開始時間が違ったらしく、終演ギリギリにいらした方がいたのが残念でした。5歳の少年と
母親、熟年世代、点滴を付けたり車椅子に乗った患者さん、医療スタッフまで、病院ならではの顔ぶれでした。
イメージ 8

体育館型の講堂だったため、弦と歌は土間で演奏し、お客様との距離を縮めました。
ピアノは寄贈されたスタインウェイの猫足グランド。なんてオシャレなの!

「リズムを叩こう」は、こちらが持参した打楽器と手拍子で参加していただきました。

ヴァイオリンに挑戦」は、現地で数台のヴァイオリンを用意してもらい、希望者を募って、構え方をレクチャーしてA弦の開放弦を弾き続けてもらう中で、ピアノと私が第九のメロディを奏でて即席の合奏です。たった5分間のレッスンでしたが、皆さん見事な姿勢です!うちの受講生に見習ってもらいたいです。
弾き終わった後、チャレンジャーのおばさまが満面の笑みを浮かべて「楽しかったあ」とおっしゃり、私も今まで何百回と弾き倒してきた第九の旋律から、こんなにハッピーな気分をもらえて、ベートーベンに感謝したくなりました。
イメージ 3  イメージ 4

「一緒に歌おう!」は、ソプラノさんがマイクを持って客席を周り、皆さんとても元気に歌声を聞かせてくれました。
病院スタッフの皆さん、会場提供やセッティングのお手伝いをありがとうございました。また来ます。
イメージ 9  イメージ 5


イメージ 6
24日18:30 ナリサワギャラリー
夕方に文具店ギャラリーでもう一公演。オススメのパン屋さんで腹ごしらえしていたら、ちょっと遅刻してしまいました。定刻にいらして下さったお客様、すみませんでした。
ピアノは、被災地にピアノを贈る会から寄贈されたカワイでした。会場の音響が良くて弾きやすかったです。
イメージ 7

東京から持参したお菓子(雷おこしとクッキー)、お茶のサービス付き。
こちらは打楽器とヴァイオリンの体験はなくて、じっくりと演奏を鑑賞していただく趣向です。
追加の曲目はこちら。
ヴィヴァルディ:四季「春」Vn
シューマン:アダージョとアレグロ Va
木下牧子:やなせたかしの詩による歌曲集 Sop
ショパン:ノクターン Pf

最前列で大きくうなずきながら熱心に鑑賞して下さったお客様や、セッティングを手伝って下さった方が印象に残りました。また、地元の日日新聞の取材を受けました。記事が掲載されたら送って下さるそうです。


イメージ 10
25日 14:00 仮設大橋団地
昨年に引き続き二回目の訪問でした。ただいまって言う感じです。住民達の定例のお茶会の日と重なったので、それにお邪魔させていただいたようなシチュエーションでした。顔見知りの方も何名かいて、「おう、また来たね」と声をかけていただいたり、前回はお聞きできなかったご自分の被災体験談を話して下さった方もあり、打ち
イメージ 11
解けて下さったことが何より嬉しかったです。同時に、本来なら仮設団地から一刻も早く新しい我が家へ移って、この団地で再び会う機会がないことを望むべきであるのに、思わず「また会いましょう」と言ってしまった自分の至らなさも痛感しました。(失言の復興相ほどではないにせよ)
プログラムはナリサワギャラリーと同じで、やはり茶菓付き。三公演の中では一番大きな声で歌って下さいました。

公演全体を通して、お客様が音楽で癒されたいと望んで
いる空気をものすごく強烈に感じた結果、自分てこんな
イメージ 12
にハートフルな演奏できたんだっけ?と我ながらびっくりするような音楽を紡いだ気がします。あの場でないとできない演奏でした。ユモレスクをあんなに愛おしいと思ったのは初めてです。私の心がお客様に届いていたら嬉しいです。

次号は視察の様子をご報告します。
女川町編はこちら↓